爬虫類・両生類の決定版おすすめ図鑑レビュー14選|ワニ・ヘビ・カエル・トカゲを写真で学ぶ

おすすめ書籍・図鑑レビュー

爬虫類・両生類に興味がある人必見!本記事では、世界中のワニやヘビ、カエル、トカゲ、日本の両生類・爬虫類を網羅した最新図鑑を紹介します。

実際の生態写真や分布図、進化や行動の解説まで豊富に掲載されており、学術的知識から野外観察のコツまで幅広く学べます。

初めての方から研究者まで、すべての自然好きに役立つ内容です。

世界で一番美しいワニの図鑑

著者:福田雄介
出版社:エクスナレッジ

本書は、オーストラリアに生息するイリエワニとジョンストンワニを中心に、著者が20年にわたって積み重ねてきた研究成果をまとめた一冊です。

著者自身が現地で撮影した迫力ある写真と、わかりやすい解説が特徴で、ワニの生態をビジュアルとともに深く理解できます。

序章では現生ワニ26種の紹介、さらにワニの体の仕組みや生態行動の詳細な説明もあり、学術的な知識を一般読者にも理解しやすい形で提供しています。

海を渡るワニ、涙を流すワニ、巨大ワニの闘争など、これまで目にすることのなかった野生の姿が数多く収録されており、資料としての価値も非常に高いです。

また、ワニだけでなく同じ生態系に暮らす鳥類や哺乳類、水生生物も紹介され、自然界におけるワニの位置づけを広い視野でとらえられる構成になっています。

ワニを「恐ろしい捕食者」とだけ見るのではなく、その進化や多様な生態、そして人間社会との関わりまで理解できる良書。

動物や自然に関心のある人にはぜひ手に取ってほしい一冊です。

毒ヘビ全書

著者: 田原 義太慶、柴田 弘紀、友永 達也
出版社: グラフィック社

この本は、単なる図鑑の枠を超えた、毒ヘビの全てを網羅した「バイブル」と呼ぶにふさわしい一冊です。

本書の最大の魅力は、その情報量と写真の質の高さにあります。世界中の毒ヘビ209種を、約500枚もの美しい写真とともに紹介しており、まるで世界の毒ヘビたちと対面しているかのような臨場感を味わうことができます。

特に注目すべきは、毒ヘビの毒液のシステムや進化についての詳細な解説です。ただ単にヘビの種類を羅列するのではなく、彼らの生態や進化の歴史にも深く切り込んでいるため、ヘビが好きな方はもちろん、生物学に興味がある方にも大変おすすめです。

コブラからウミヘビまで、普段なかなか見ることができない危険な毒ヘビたちを、安全な場所からじっくりと観察できるのも嬉しいポイントです。

実際の生態写真が豊富に掲載されており、それぞれのヘビが持つ独特の美しさや迫力を感じることができます。

336ページというボリュームですが、写真が多いため読みやすく、あっという間に読み進められます。

まさに世界中のヘビ愛好家、研究者、写真家が協力して作り上げた、情熱が詰まった一冊と言えるでしょう。

日本の爬虫類・両生類 野外観察図鑑:フィールドワーク・採集・飼育・撮影に役立つ

著者: 川添 宣広
出版社: 誠文堂新光社

この本は、日本の爬虫類・両生類をフィールドで観察、撮影、あるいは飼育したいと考えるすべての人にとって、非常に実践的なガイドブックです。

特筆すべきは、単なる種の紹介に留まらない、「野外観察図鑑」というタイトル通りの内容です。

著者が実際にフィールドで撮影した、ヒキガエルを襲うヤマカガシや危険な国道を渡ろうとするクロサンショウウオなど、動物たちの生々しい姿を捉えた写真が多数掲載されています。

これは、彼らの行動や生態をより深く理解する上で貴重な情報となります。

また、季節ごとの観察方法や、採集、飼育、撮影に関する具体的なテクニックが詳細に書かれています。法律を遵守した上で、どのように生き物と向き合うべきか、そのノウハウを学ぶことができます。

この本は、生き物の多様な姿を写真で楽しむだけでなく、実際に外に出て自分の目で観察するきっかけを与えてくれます。

フィールドワークを始めたい方、あるいは知識を深めたい方にとって、頼もしい一冊となるでしょう。

山溪ハンディ図鑑日本のカメ・トカゲ・ヘビ

写真: 松橋 利光
解説: 富田 京一
出版社: 山と渓谷社

この本は、日本の爬虫類について網羅的にまとめられた、まさにフィールドワークに最適なハンディ図鑑です。

最大の魅力は、美しく分かりやすい写真が非常に豊富な点です。

白バックで特徴を捉えた写真と、リアルな生態写真が多数掲載されており、動物たちの生き生きとした姿を見ることができます。

また、野外では判別が難しい色彩変異についても多く触れているため、種の同定に役立ちます。

陸のカメだけでなく、ウミガメについても詳しく解説されているのも嬉しいポイントです。

カメ類17種、トカゲ類49種、ヘビ類48種の全114種類が網羅されており、この一冊で日本の爬虫類のほぼ全てを把握できます。

さらに、爬虫類研究家である富田京一氏による詳細な生態解説や、外来種、アニマルトラッキングなど、読み物としても楽しめるコラムが充実しています。

コンパクトで持ち運びやすいソフトカバーなので、フィールドへ気軽に持っていくことができ、つい爬虫類を探しに出かけたくなるような一冊です。

世界のカエル大図鑑

著者: ティム ハリデイ
出版社: 柏書房

この本は、カエル愛好家はもちろん、カエルの奥深い世界を覗いてみたい全ての人におすすめの「カエルの百科事典」と呼ぶべき一冊です。

最大の魅力は、図鑑史上最大規模となる600種ものカエルを収録している点です。

それぞれの種が、写真、イラスト、分布地図、詳細な解説でわかりやすく紹介されています。

特に驚くべきは、多くのカエルが実物大で撮影されていることです。

これにより、ゴライアスガエルなどの圧倒的な大きさを視覚的に実感することができます。

また、類似種との違いについても丁寧に説明されており、種の同定にも非常に役立ちます。

図鑑としての情報量だけでなく、カエルとは何かという基礎知識や、両生類の病気、地球規模での環境変化への適応など、幅広いコラムも充実しています。

カエルの生態や進化、さらには彼らが直面する現代の課題まで、これ一冊でカエルのすべてを学ぶことができるでしょう。

増補改訂 日本の爬虫類・両生類 生態図鑑:見分けられる! 種類がわかる!

著者: 川添 宣広
出版社: 誠文堂新光社

この本は、日本の爬虫類・両生類をより深く知りたいと願う人にとって、非常に心強いガイドブックです。

単なる図鑑の枠を超え、「生態図鑑」という名の通り、生き物の奥深さを伝えてくれます。

特筆すべきは、同種でも異なる個体差や地域差に焦点を当てている点です。

例えば、身近なクサガメでも、黄色みが強い個体や黒化した個体など、様々なバリエーションを複数の写真で確認できます。

ヤマカガシのように、地域によって無毒のシマヘビにそっくりな個体がいるといった、同定の難しさについても丁寧に解説しており、誤同定を防ぐ上で非常に役立ちます。

また、すべての種について、あらゆる角度から撮影された豊富な写真が掲載されており、裏側や指先まで細かく観察できます。これは学術的な研究にも役立つほどの資料的価値があると言えるでしょう。

2018年刊行の初版から増補改訂されており、最新の分類情報や、新たに撮影された新種・地域個体群の写真が追加されています。

フィールドでの観察に役立つのはもちろん、写真を見ているだけでも日本の爬虫類・両生類の多様性に驚かされる一冊です。

日本のサンショウウオ:46種の写真掲載 観察・種同定・生態調査に役立つ (フィールド探索記)

著者: 川添 宣広
出版社: 誠文堂新光社

この本は、日本のサンショウウオの奥深さを知る上で欠かせない、まさに「フィールド探索記」です。

著者が日本のサンショウウオ全46種の撮影に成功したという偉業が凝縮されており、その情熱と労力がページをめくるごとに伝わってきます。

日本のサンショウウオは世界的に見ても注目される存在ですが、その姿を実際に目にすることは非常に困難です。

本書では、豊富な産地別の写真に加え、卵嚢、幼生、幼体の写真まで網羅されており、種の同定に非常に役立ちます。

また、単なる図鑑としてだけでなく、著者がサンショウウオを探し求めた記録やエピソードが博物誌として綴られている点も魅力です。

彼らと人間の関わりについても触れており、生き物の解説をする上で、ただのデータではない「物語」として紹介できるヒントが満載です。

サンショウウオを実際に見たことがない方でも、この本を読めば、山中の小さな宝石を探すようなワクワク感を味わえます。

貴重な生態写真や探索の記録を通じて、日本の自然とそこに生きるサンショウウオたちの魅力に触れてみませんか。

野外観察のための日本産両生類図鑑

著者: 関 慎太郎
監修: 松井 正文
出版社: 緑書房

この本は、日本の両生類を愛するすべての人にとって必携の「両生類図鑑の決定版」です。

最大の魅力は、「野外観察」という目的に徹底的に特化している点です。

最新の研究を反映して全100種を網羅しており、変化の激しい両生類研究の最前線を知ることができます。

また、掲載されている写真も非常に充実しています。成体の特徴が分かりやすい切り抜き写真に加え、フィールドでの生き生きとした姿をとらえた生態写真が豊富に掲載されています。

特定の種(アカハライモリなど)については、個体ごとの多様な模様も確認できるため、種同定に非常に役立ちます。

さらに、成体だけでなく、卵や幼生の写真も紹介されており、ライフサイクル全体を通して観察できる構成になっています。

この点も、生き物の解説をする上で貴重な情報源となるでしょう。

本書は、コンパクトで持ち運びやすいサイズも魅力の一つです。

実際にフィールドへ持参して、生き物探しのお供にすることができます。

豊富な写真と詳細な解説で、日本の両生類の奥深い世界を存分に楽しめる一冊です。

コツがわかる!カエルの見つけ方図鑑

著者: 松橋 利光
出版社: 山と渓谷社

この本は、カエルを見つけたいけれど、なかなか出会えないという悩みを抱えている人にとって、まさに救世主となる一冊です。

その名の通り、カエルを「見つける」ことに特化した、ユニークな図鑑です。

最大の魅力は、カエルが実際にいる場所や環境を、豊富な写真で丁寧に解説している点です。
季節ごとの居場所や、水辺、草木、湧き水など、どんな場所に隠れているのかを視覚的に学ぶことができます。

これは、単に種を同定するだけでなく、生き物と出会うための「コツ」を知る上で非常に役立ちます。

また、カエルの持ち方や飼い方、さらには卵やオタマジャクシの見つけ方まで網羅しているため、カエルを深く知りたいという方の好奇心を満たしてくれるでしょう。

コンパクトで持ち運びやすいサイズも魅力の一つです。

実際にフィールドへ持参して、カエル探しのお供にすることができます。

初心者からベテランまで、カエルを探すすべての人におすすめしたい、実践的なガイドブックです。

色彩別 爬虫類・両生類図鑑

著者:川添宣広
出版社:カンゼン

色彩別に爬虫類と両生類を紹介した、珍しい切り口の図鑑です。

彼らの生活において色彩にはすべて意味があり、保護色や警戒色、繁殖のサインなどとして重要な役割を果たしています。

例えば、ニホンイシガメの模様は生息地の川床によく似ており、外敵から身を守るカモフラージュとして機能しています。

さらに、本書では野生下ではなかなか目にすることのできない、青や紫に輝く爬虫類・両生類も掲載。

光の当たり具合によって虹色に輝く種類もあり、驚きと発見に満ちています。

学術的な知識だけでなく、色彩の美しさそのものを楽しめる図鑑として、爬虫類・両生類ファンはもちろん、自然やデザインに関心のある人にもおすすめできる一冊です。

日本ヘビ類大全 – 日本で見られるヘビを完全網羅

著者:田原 義太慶(著)、福山 伊吹・福山 亮部・堺 淳(監修)
出版社:誠文堂新光社

『日本ヘビ類大全』は、日本国内で確認されているヘビ43種+亜種4種を網羅した決定版の図鑑です。

分類や進化についての基礎知識から、外見の特徴までわかりやすく解説されています。

図鑑部分では、豊富な生態写真に加えて、頭部のイラストで種の見分け方を丁寧に紹介。

似ている種との違いも一目でわかるので、フィールドブックとしても非常に便利です。

毒性の有無や危険な種類についても掲載されており、安全面でも役立ちます。

さらに、日本人とヘビの関わりについての文化的背景も解説。縄文時代の土器や伝承、毒蛇咬傷の事例など、学術的な情報だけでなく、日本の文化や暮らしとの結びつきも知ることができます。

野外観察や学習、教育資料としてもおすすめの一冊です。

トカゲ大全 LIZARDS OF THE WORLD – 世界のトカゲを網羅

著者:マーク・オシー(著)、冨水 明・海老沼 剛(監修)
出版社:エムピー・ジェー

『トカゲ大全 LIZARDS OF THE WORLD』は、世界中に生息するトカゲの全科全属を網羅した決定版図鑑です。

カメレオン、スキンク、ヤモリ、イグアナなど、多彩なトカゲの生態、行動、習性、分布を、美しい写真と図解で詳細に紹介しています。

前半では、トカゲの進化や分類、生体構造、皮膚や感覚器官、繁殖・食性・防御行動などを丁寧に解説。

自切(尾を切る)など、彼らのユニークな生態についても学べます。

後半では、分類ごとに世界各地に生息するトカゲを紹介しており、分布、大きさ、食性などがわかりやすく整理されています。

トカゲを学ぶすべての人におすすめの一冊です。

ヘビ大全 SNAKES OF THE WORLD

著者:マーク・オシー(著)、松倉 真理(翻訳)、富田 京一・冨水 明(監修)
出版社:エムピー・ジェー

『ヘビ大全 SNAKES OF THE WORLD』は、世界に約4,000種存在するといわれるヘビを網羅した決定版図鑑です。

10センチの小型バルバドスホソメクラヘビから、10メートル級のアナコンダまで、あらゆるヘビの分類や生体構造、骨格、繁殖、行動を豊富な写真と図解で詳しく解説しています。

分類ごとに世界各地のヘビを紹介しており、生態写真を使った観察ポイントもわかりやすく掲載。

防御行動や食性など、ヘビのユニークな生態も丁寧に学べます。ヘビの進化や起源、皮膚や鱗、感覚器官、極限環境での生活など、教育・学習用にも最適です。

世界のヘビを体系的に学びたい方、野外観察や生物学の学習に活用したい方におすすめの一冊です。

カエル大全 FROGS OF THE WORLD

著者:マーク・オシー(著)、サイモン・マドック(著)
出版社:エムピー・ジェー

『カエル大全 FROGS OF THE WORLD』は、世界で7600種以上が知られるカエルを網羅した決定版図鑑です。

進化と分類、生態、ライフサイクル、防御戦略まで、あらゆる情報を美しい写真とともに詳しく解説しています。

前半ではカエルの進化や解剖学、体の構造、感覚器官、繁殖、食性、防御行動、移動方法、極限環境での生活など、基礎知識をしっかり学べます。

ウォレストビガエルのように、指の間の皮膜を使って高い木から降下するなど、驚異的な生態も紹介。

後半では世界中のカエルを分類別に掲載し、生態写真と共に分布や習性、特徴をわかりやすく解説。

カエルだけでなく自然に興味をもつすべての人に役立つ一冊です。

まとめ

本記事で紹介した図鑑は、世界中の爬虫類・両生類を美しい写真とともに学べる決定版です。

ワニやヘビ、カエル、トカゲの生態、進化、分類、行動を理解するだけでなく、日本の野外観察や飼育にも役立ちます。

写真や解説を通じて、未知の自然世界をより深く楽しむことができる一冊ばかりです。

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